車を購入する際には走行距離が大きなポイントとなります。特に日本では10万kmを超えた中古車に関しては販売価格も買取価格もガクンと下がってしまいます。

 

つまり、多くの人の中に価値が低いあるいは価値がない車というイメージがあり、このようなことになっています。

 

本当に10万kmを超えた車はダメなのか?

では、そもそもこの「10万km」という基準は何なのでしょうか?

 

結論から言うと、日本人の中に長年根強く残っている「イメージ」に他なりません。

中古車 走行距離 10万km

一般的には車の寿命の走行距離という認識がありますが、実際には車の消耗部品の寿命が来る距離です。

 

その代表格として挙げられるのが「タイミングベルト」です。

 

これが切れると走行不能になってしまうのですが、自動車メーカーとしては「10万キロで交換してください」というアナウンスをしています。

 

この部品自体の価格は約2000円~3000円程度のものですが、交換に非常に時間が掛かるので人件費が掛かってしまい、交換費用が高く付きます。

 

車種などにもよりますが、3万円台~5万円台が相場となっています。

 

その他の消耗品としてはバッテリーなども挙げられますが、バッテリーの場合には2年毎の交換が目安です。

 

オートマチックオイルは5万kmが交換の目安など、10万キロに到達する前に換えないといけないものはけっこうあります。

 

逆に言うと、こういった交換部品を取り替えていれば全然普通に使っていけるということですね。

 

また、最近の自動車の技術から言うと、タイミングベルトがない車もありますし、部品の耐用年数も延びてきています。

 

しっかりとしたメンテナンスをして乗っていれば、10万kmを超えた車でもまだまだ乗れます。

 

一般的に自動車メーカーは新車から15年20万kmは乗れるように作っているようなので、10万キロの車でもあと倍は乗れるということになります。

 

おそらく、メンテナンスをキッチリしていればそれ以上乗ることも可能です。

 

余談になりますが、欧米の場合は国の広さなどから車の走行距離は日本と比べ物になりません。

 

30万km、40万km走っている車も普通にありますので、10万kmというのは日本人独自の基準とも言えます。

 

走行距離10万km超はお買い得

ということで、結論から言うと走行距離10万km超の中古車でもメンテナンスがキッチリされている車であれば、むしろお買い得なケースもあります。

 

繰り返しになりますが、日本人の頭のなかには昔から「10万kmを超えた車はダメ」という認識があり、この距離を超えた中古車の価格は非常に安くなります。

 

平日はほどんど運転せずに土日に家族で出かける程度や、奥さんが日常の買い物へ出かける程度であれば、コストパフォーマンスを考えると充分かもしれませんね。

 

もし、試乗できるようであれば試乗させてもらうようにしましょう。

 

そこで内装のチェックやエンジンや足回りにおかしな点はないかなどを確認してみましょう。

 

案外、「こんなに距離を走っているのに快適」と驚かれることもあるでしょう。

 

また、信頼のおける中古車屋さんやカーアドバイザーに探してもらうというのも大切です。

 

10万kmを超えた中古車はお買い得なケースもありますので、一度相談してみてはいかがでしょうか?

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