冬場の車両トラブルを未然に防げ! 寒冷地に引っ越したら交換が必要なモノって?

急な単身赴任や就職、転職、進学で、いわゆる雪国に引っ越すことになった。

 

そんな時に愛車も一緒に引っ越すことになった――という、初めて本格的な<雪国の冬>を過ごすことになった、アナタに知っておいて欲しいことがあります。

 

同じ日本でも、雪国とそれ以外の地域では、車への負担が全く異なります。

 

「雪国に引っ越したから、車のタイヤをスタッドレスにかえた」

「さすがにタイヤチェーンぐらいは、準備していないとヤバイか……」

 

という認識は、非常に甘いと言わざるを得ません。

 

本当に安全なドライブのことを考えると、寒冷地に引っ越した車は、イロイロ交換しないとヤバイんですよ!

「えっ、こんなにあるの!?」愛車を寒冷地仕様に替える必須場所一覧

  1. タイヤ
  2. バッテリー
  3. ワイパー
  4. 燃料(軽油のみ)
  5. エンジンオイル
  6. ウオッシャー液
  7. フロントガラス(中も外も)
  8. クーラント(冷却水)
  9. 縁ゴム など……

※すでに交換済みのものに関しては、チェックを入れてみてください。

関西地方より、西の地域は冬場も比較的温暖なこともあって、車の各部位や液モノに関しては、“氷点下に弱い”という特徴があります。

 

車のタイヤはもちろん、軽油、エンジンオイルなどの液モノは、寒冷地とそうでない地域では、一見同じに見えますが、そもそも取り扱っている品が異なります。

 

パッケージなどではその違いがわからないかもしれませんが、密かに寒冷地ように凍らないような溶剤を入れているところもあり、寒冷地には寒冷地のカーケアが必要です。

 

雪国への引っ越しで驚くことばかりだったかもしれませんが、その驚きが「交通事故」という悪い方向へ向かわないように、本格的な冬を迎える前に、しっかり備えておきましょう。

1.タイヤの交換はお済みですか?

まず雪国と聞いて思い浮かぶことは「雪」と「寒さ」ではないでしょうか? これまで雪の日にドライブなんかしたことが無かった人からすると、道路に雪が積もったり、外気の寒さで路面が凍結することなんて、考えられません。

 

「スリップしたら、どうしよう……」ということをまず考えて、冬の訪れを感じたら、なるべく早くタイヤをスタッドレスのものに変更しましょう。

 

ちなみに日本の最北端である北海道では、11月上旬にはすでにほとんどの車がスタッドレスタイヤに交換していると言われています。

 

しかも、ゴールデンウイークごろまで雪が降ることから、スタッドレスタイヤを夏用タイヤに交換するのも、本州よりもまだまだ先。 時期によっては10月でもスタッドレスタイヤに交換するそうなので、冬のスリップ事故を防ぐためにも、スタッドレスタイヤへの交換はお早めに……。

2.冬場に多いバッテリー上がり! 原因は「外気」と「バッテリーの劣化」

JAFでは、冬場のバッテリー上がりに警戒を促すよう、ドライバーに対して注意を呼びかけています。

 

意外に思われるかもしれませんが、実は夏場よりも、冬場の方がバッテリー上がりしやすいのです!

 

そもそもバッテリー液は「冷え」に弱く、一般的に外気温が0度を下回ると、バッテリーの性能は8割ほどしか発揮されないと言われています。

 

新品のバッテリーですら、寒冷地では8割程度の力しか発揮することが出来ない――とすれば、劣化したバッテリーならば、8割以下の力しか発揮できません!

 

劣化したバッテリーを寒冷地で交換しないまま使っていると、いとも簡単にバッテリー上がりを引き起こしてしまいます。

 

「あれ、そういえば……」といつバッテリーを交換したか忘れてしまったという方は、この機会に思い切って、バッテリーを交換した方が良いかもしれませんよ?

3.「軽油」を使うクリーンディーゼル車は、そのままの軽油で大丈夫?

一見同じに見える「軽油」と寒冷地とでは、凍結のしやすさが異なります。

 

実は寒冷地で給油される軽油は、予め凍結予防剤などが混入されているため、寒冷地であっても、燃料が凍結してしまうことはありません。

 

しかし、寒冷地以外の場所から、クリーンディーゼル車で移動してしまうと、軽油が外気の冷たさに耐えきれず、凍結してしまうことがあります。

 

すでに寒冷地で給油した場合は、燃料の凍結を心配する必要はありませんが、引っ越したばかりで、まだ軽油の給油を行っていない方は、なるべく早くその地域で給油を行い、燃料の凍結を防ぎましょう。

3.雪が多い地域では、ワイパーも違います!

ワイパーは雨の日に活躍するものですが、寒冷地では雪の日にも活躍します。

 

ただ、これまでと同じワイパーを使っていると、雪をしっかりかき分ける事ができず、ただでさえ悪路の雪道で視界を確保することが難しくなってしまいます。

 

ワイパーに使用されているゴムは冬場になると固くなってしまいます。

 

固くなったゴムのせいでワイパーが正常に作動しなくなってしまうこともあるので、安全のことを考えて冬用タイヤと一緒に、冬用ワイパーに交換するようにしましょう。

5.そのエンジンオイル、寒冷地でも使えますか?

エンジンオイルはマイナス35度以下になると、凍ると言われています。

 

北海道でも、マイナス35度以下になることは、めったにありませんが、それでも冷えて固くなったエンジンオイルのせいで、さまざまなトラブルが発生することがあります。

 

特に寒冷地ではエンジンオイルの流動性が失われやすく(寒冷地用は除く)、エンジンの始動性が悪くなってしまうことがあります。

 

タイヤは寒冷地仕様にかえなければならないという頭があるため、多くの人が冬場に備えてタイヤ交換を行いますが、今年になって雪国に引っ越してきた人はエンジンオイルも忘れずに交換を!

○エンジンオイルが寒冷地かどうかは「W」でわかる!


エンジンオイルが寒冷地に適しているか、どうかはエンジンオイルの表記にかかれている「W」でわかります。 Wとはウインター(冬)を意味し、Wの前にある数値は冬の時期のエンジンオイルの“粘度”を表します。 5W-30なら、冬の時期のエンジンオイルの粘度は「5」であり、高温時でも「30」程よい硬さと保つことができるエンジンオイルであるということになります。 10Wはマイナス20度、5Wはマイナス30度まで粘性を保つことができるので、雪国に引っ越しされた方は、最低でも10Wと記載されているエンジンオイルを使うようにしてください。

6. ウオッシャー液も凍結します!水を使っているとヤバイことに……

車のフロントガラスの汚れを落とす、ウオッシャー液は降雪時に使用頻度が増します。

 

雪国にお住みでない人からすれば「えっ、なんで?」と思うかもしれませんが、雨以上にフロントガラスに張り付いて離れない雪や汚れを払い落とすために、ウオッシャー液は、冬場は使われる機会が多いんです。

 

ただこのウオッシャー液、希釈して使うと、マイナス5度までにしか耐えられないものもはないされています。

 

雪国以外であれば、ウオッシャー液の凍結は、さほど気にすることではありませんが、マイナス5度を超える日が何日も続くような雪国では、ウオッシャー液の凍結は、下手をすると命取りになります。

 

ウオッシャー液が凍って、フロントガラスの汚れを落とすことが出来ない。 ウオッシャー液をフロントガラスに吹きかけた瞬間に凍結する――アナタの脳裏に「チラリ」とでも悲惨な状況が思い浮かんだら、ウオッシャー液はマイナス20度まで耐えられるものを使いましょう。

○ウオッシャー液に「水」は使わないでください!


ウオッシャー液を「どうせ窓の汚れを落とすだけだから」と思って、「水」で代用していませんか? 確かに沖縄のように、冬場であっても0度になることがない地域なら、水でも良いかもしれません。 しかし、水は0度で凍結します。 そう寒冷地では、11月ごろの外気でいとも簡単に、ウオッシャー液が凍結してしまうのです! ウオッシャー液にお金をかけるのは、馬鹿らしいかもしれませんが、ウオッシャー液にお金をかけなかったせいで、命を落とすのはもっと馬鹿らしいことです。 多少お金がかかるかもしれませんが、アナタの事故リスクを減らすためにも、低温でも耐えられるウオッシャー液を使ってください。

7.アナタのフロントガラスは寒冷地対策万全ですか?

冬場は雪国以外でも、フロントガラスが曇りやすくなってしまいます。

 

事前にフロントガラスが冷えにくいように手入れしていれば、どこであろうとそう簡単に曇ることはありませんが、そうでない場合は下手をすると運転が出来ないレベルでフロントガラスが曇ることがあります。

 

フロントガラスの曇りは、窓をあけたり、エアコンを使用したり、デフロスターを利用することでも解消することが出来ますが、「くもり止め」を利用することでも、フロントガラスの曇りを予防することが出来ます。 それ以外の地域に比べると、遥かに曇りやすい雪国で視界をきちんと確保するためにも、フロントガラスもしっかり寒冷地対策しておきましょう。

8.冷却水も寒冷地では凍ることがあります!

車のエンジンを冷やすための冷却水(冷却液)は寒冷地で凍らないように、予め添加物が混入されています。

 

しかし、冷却水が劣化していたり、冷却水に水を足している場合は、本来凍らないはずの冷却水であっても、凍結してしまうことがあります。

 

冷却水に関するメンテナンスをやった記憶がない――という人は、改めて自分の車の冷却水をこの機会に確認しませんか?

9.縁ゴムは寒冷地では凍ることがあります!

その見た目からは、わかりませんが縁ゴムは寒冷地仕様でない場合は凍ることがあります。

 

ウオッシャー液のように凍ったことが、見た目で分かりませんが、縁ゴム部分とドアがくっついて、ドアが開かなくなってしまうことが、マレですがあります。

 

凍ってしまい、開かなくなったドアをムリに開いてしまうと、ドアノブが壊れてしまう……なんてことも。

 

あまりにも寒い地域では鍵穴すら凍ってしまうことがあるそうです!

 

そういった冬の時期ならではのトラブルを回避するためにも、シリコンスプレーを使い、縁ゴムの凍結を事前に防ぐ必要があります。

全部変えたら、いくらになるのッ!? いい加減寿命だと思うなら、買い換えを!

アナタの愛車を完全に寒冷地仕様にするためには、結構なお金がかかります。

 

スタッドレスタイヤの交換だけでもお金がかかるのに、バッテリーに、ワイヤー、エンジンオイルにその他の寒冷地対策まで……! 工賃も含めたら、車の状況によっても異なりますが、5万円を超えることだけは確実でしょう。

 

「そろそろ、この車も古くなって来たし、5万円以上もお金をかけて、雪国仕様にするぐらいなら……」

 

と思うぐらい、長~く車に乗ってきたのなら、そろそろ車の買い換え時かもしれません!

 

雪国でも安心して、ドライビングライフを楽しむために、アナタの車、雪国仕様にしませんか?

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