冬にありがちな車のトラブル一覧。雪だけじゃない、冬季の車両トラブルの話

ついつい忘れてしまいがちですが、車は精密機械の塊です。

特に最近の車は、一昔まえの車と比べると品質が高まっていますが、それ故、メンテナンスをサボると簡単に車両トラブルが発生しやすくなってしまいます!

 

精密機械である車は夏場の”熱”にも弱いですが、“冬の寒さ”にも弱いってご存知でしたか?

 

今回はついつい忘れがちな、車の冬場のトラブルと、その原因・対策をご紹介したいと思います。

[冬の車両トラブル一覧] 冬の方がバッテリー切れが多い?

  1. バッテリー上がり
  2. スリップ事故
  3. 燃料の凍結

日本の冬は意外に寒い。
場所によっては、氷点下にもなることもあるため、冬は冬で車に負担がかかります。

 

冬場の主な車両トラブルが上記の3つ。

実は夏場に比べると、冬場の方が<バッテリー上がり>が多いため、JAFもドライバーに対して、冬場のバッテリー上がりに対して注意を呼びかけています。

 

また、冬場は降雪により、スリップ事故が多発します。
近年は降雪地域以外でも、大量に雪が降ることによる“雪害”が増えているので、冬場の道路トラブルを避けるためにも、スタッドレスやチェーンなど事前の注意が必要です。

 

そして、忘れられがちですが、ディーゼルエンジンの燃料は軽油ということもあって、ガソリンよりも凍結しやすく、ディーゼルエンジン車が愛車だ……という方は燃料凍結予防策が重要になってきます

[バッテリー上がり原因]冬場のバッテリー上がりが多くなるのは、なぜ?

冬は車の中も外も寒く、それを解消するために冬場はついついエアコンをつけすぎてしまう――確かにエアコンの使いすぎも冬場のバッテリー上がりの根本的な原因ではありません。

 

あまり知られていませんが、気温が下がるとバッテリー上液の温度も外気に冷やされて下がってしまい、バッテリーの能力が大きく低下します。

 

一般的に外気温が0度を下回ると、本来のバッテリーの性能の8割しか発生出来なくなってしまうと言われており、すでに古くなって、劣化したバッテリーの場合、発揮できる能力は、かなり低くなってしまうことでしょう!

 

つまり、冬場に多いバッテリー上がりの原因は「外気の寒さ」と「バッテリーの劣化」の2つなんです!

[バッテリー上がり対策]バッテリーの性能チェックとバッテリー交換を!

冬場のバッテリー上がりを予防する、一番の方法はバッテリーの性能チェックと、バッテリーの交換です。

 

寒冷地仕様の車でも購入しない限り、冬場の最大の”敵”である「外気の寒さ」を完全に予防する方法はありません。

 

しかし、バッテリーの方は違います。

たとえ20%バッテリーの性能が下がってしまうとしても、新しいバッテリーであれば冬場のバッテリー上がりに耐えられます。

 

「あれ、いつウチのバッテリー交換したっけ……?」という方は、本格的に冬を迎える前に、バッテリー性能のチェックと、思い切ったバッテリー交換が必要になるかもしれません!

[スリップ事故原因]スリップ事故はタイヤが原因です!

近年は雪国以外でも、大雪になることが多く、冬用タイヤへの備え不足が原因で、スリップ事故が起きやすくなってしまいます。

 

毎年のようにスリップ事故が原因で死亡者が出ていますが、アナタは絶対に大丈夫――なんて保証は、残念ながらありません。

 

原因がハッキリしているため、未然の予防も可能ですが、あまりにも降雪が多い際には「あえて、車に乗らない」という選択肢もあることをお忘れなく。

[スリップ事故対策]冬用タイヤだけで大丈夫? “万が一”にあると便利な4つの装備

雪国の方は、本格的な冬を迎えるまえに、車のタイヤをスタッドレスにかえたり、予めタイヤチェーンを準備しておく、などの予防策を講じている方がほとんどです。

 

ついつい「自分が住んでいる地方は、雪がふらないから~」と冬の備えを怠る人が多いですが、今年の冬はアナタの地域で歴史的な豪雪に見舞われるかもしれません。

 

だから、最低でもタイヤチェーンぐらいは準備しておきましょう。

 

また、雪にタイヤがとられてしまい、動けなくなった時に備えて4つの道具を車の中に詰め込んでいることをオススメします。

○冬場にあると助かる4つの装備


 

  • アイスクレーバー …… 車の霜取り、雪取り用
  • 園芸用スコップ …… 雪に埋まったタイヤ救出用
  • 軍手 …… 凍傷を防ぐためにもあった方が○
  • 毛布 …… 防寒用にあると凍死を防げる場合も!

 

[燃料の凍結原因]ディーゼルエンジン車特有の「軽油」トラブル

クリーンディーゼル車が増えてきたこともあって、燃料凍結トラブルが増えています。

ガソリンは寒冷地であろうと凍結することはないのですが、ディーゼルエンジンにとって必要不可欠な軽油は、外気温によっては凍結してしまうこともあります。

 

一般的に雪国と呼ばれる地域であれば、軽油に寒冷地対策がなされているのですが、東京から東北へ――のように寒冷地に移動すると寒冷地対策されていない軽油を、車の中に入れたまま移動することになるため、一晩外に車を置いていたら、軽油が凍結して車が動かなくなった……なんてことも少なくないようです。

[燃料の凍結対策]冬季の大移動は給油場所が肝心!

冬は、ウインタースポーツを楽しむために、雪山へドライブに行くという方も多いでしょう。

その際に、燃料の凍結を予防するために「給油する場所」を、ちょっと意識してみてください。

 

寒冷地とそうでない地域では、ご紹介したように同じ軽油でも、微妙に異なります。
予め寒冷地以外の場所で給油を行うと、燃料凍結トラブルが起きやすくなるので、雪国についてから給油するなどして、燃料の凍結トラブルを避けましょう。

 

またカー用品店などでは、燃料凍結防止剤も販売されています。

そういったアイテムを活用し、燃料が凍結しないようにしてくださいね。

○軽油だけでなく、ウオッシャー液や冷却水も凍結します!


凍結しやすいのは、何も軽油だけではありません。
車のフロントガラスの汚れを落とすために必要な「ウオッシャー液」も、寒冷地に車をもってくると、凍ってしまう場合がありますし、冷却水も冷えすぎると凍結してしまいます。

普段から、あまり「凍結」に対して意識していない方が多いとは思いますが、温かい地方から、寒い地方に車ごと引っ越すと、ウオッシャー液など「液体関係」は凍結してしまうことがあるので、注意が必要です!

冬場のトラブルを事前に防ごう! トラブルの原因をしって、しっかり対策

冬場の自動車トラブルは、アナタの予防意識で事前に防ぐことが出来ます。
ただ本格的に自動車トラブルを防ごうと思ったら、イロイロと車の装備を変更する必要があるのも、また事実です。

 

冬場に上がりやすいバッテリーに、タイヤ。

雪国使用のワイパーや、性能の高いエアコンに買い換える――など、快適な冬のドライブを考えると、アナタの車はそろそろ買い換え時じゃないですか?

 

また引っ越しなどによって、今年から雪国に住むことになった、という方は今の車のままだと冬場のトラブルを防げないかも?

 

「この車、今年の冬大丈夫かな……?」と車の性能に不安が残る方は、そろそろ車の買い換えを検討されてみてはいかが?

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