「車のトラブル = 警察」って本当? 運転初心者にありがちな疑問を解決!

交通事故を起こした時に、自損事故であっても警察は呼ぶべきでしょうか?
また、車のトラブルでエンストしてしまった際に、わざわざ警察を呼ぶほどでは……ということも少なくないでしょう。

 

では、実際にどういうトラブルの時に、警察って呼んだ方が良いのでしょうか?

 

ロードサービスなら自動車保険に加入している場合は無料で、レッカー移動までお願い出来ますが、警察はそういうワケには行きません。場合によっては“罰金”を取られてしまう場合もあります。

 

また逆に警察を呼ばなかったが故に、余計なトラブルに巻き込まれた――というケースも少なくありません。

 

車を運転する人にとって警察は、決して手放しで歓迎される相手ではありません。
しかし、場合と状況によっては警察を頼る必要が出て来る場合もあります!

 

今回は車のトラブルの際に、警察を呼ぶべきボーダーラインをご紹介したいと思います。

交通事故は警察を!自損事故でも警察を呼ぶべき理由

運転中、歩行者、自転車に車をぶつけたけれどケガはなかった。
車と車がぶつかった――軽度の交通事故であれば、「警察を呼ぶ必要はない」なんて方もいらっしゃいます。

 

しかし、法的には事故を起こした場合は「事故届」を出す義務がドライバーにはあるので、警察を呼ぶべきでしょう。

 

確かに悪質なドライバーであれば、「その場で示談」の方が、最悪免停を免れるので、警察は呼ばない方が良いかも知れません。

 

しかし、万が一、アナタの車との接触事故が原因で、ぶつけられた方に“何か”があったら、どうしますか?

 

そういった万が一の際に、警察の報告は公的な意味を持ち、場合によっては裁判等が有利に進むこともあります。
保険会社に連絡するのはもちろんですが、道義的なことと事故後のリスクを減少させるためにも、警察は呼んだ方が良いかも知れません。

 

また自損事故の場合は、自分の車しか損傷がなければ警察を呼ばないという方もいらっしゃいますが、警察に連絡を入れておくことで、自動車保険が降りやすくなることもあります。

 

もちろん、自損事故であっても万が一の際はきちんと公的な証拠となるので、自損事故と言えど、できれば警察を呼ぶか、事故届をなるべくはやく出すようにしましょう。

○自宅で起きた自損事故も警察に届出を出すべき?


それでは自宅の車庫や物置に自分の車をぶつけた――という時は、警察に届出を出した方が良いのでしょうか?

よほど大きな事故で、誰かが深刻なケガをした、というレベルであれば警察に届出を出す必要はあるのでしょうが、ただの自損事故で車以外に損害はないという場合は、自宅での事故ですから警察に届出を出す必要は、あまりありません。

ちなみに自動車保険は自分名義や家族名義の車やモノにぶつけて壊れた車の修理代金は、保険金で支払われませんので、ご注意を。

エンストで路肩に停車……この場合、警察を呼んだ方が良い?

それでは車両トラブルで、エンストしてしまい、路肩に車を停車することになった場合は、警察を呼んだ方が良いのでしょうか?

 

結論から言えば、警察に連絡を入れて置いた方が良いでしょう。
警察の仕事はスピード違反や犯人を逮捕するだけではありません。

 

交通障害や事故を未然に防ぐのも、警察官の仕事の1つです。
エンストで路肩に停車し、このままだと道路が渋滞しそうだ、事故を招きそうだと思うならば、一旦警察に連絡し、指示を仰いだ方が良い場合もあります。

 

もちろん、エンストを治すのは警察の仕事ではないので、ロードサービスにも同じく連絡する必要があります!

○エンスト・ガス欠等は整備不良で罰金?


車が故障しエンストして、路上で動かなくなった場合は一般道なら「整備不良」で「整備不良(制動装置等)」に該当し、2点の加点となってしまいます。

高速道路でガス欠で予期せず停車してしまった場合は、道路交通法で3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金を課せられる可能性があります。

また、高速道路で路肩に避難できずに車線上で停まってしまった場合には、「高速道路自動車国道等遵守義務違反」で2点の加点と9,000円の反則金。

さらに、高速道路で駐停車するときに三角表示板・停止表示器材がない、或いは置かないと「故障車両表示義務違反」で1点の加点と6,000円の反則金です。

これら点数のこと反則金、罰金のことを考えると、警察のお世話にならないようにガソリンを入れ、エンストしないように定期的に整備するようにしましょうね……!

警察のお世話にならないためにも、安全運転とこまめな点検を!

日本の警察は優秀で、困った時には頼りになりますが、ルール違反には諸外国よりも、断然厳しい!

 

だから出来るなら、警察を呼ぶような事態を引き起こさないのが1番です。

 

ブレーキが効かず事故を起こしたり、バッテリー周辺やエンジンの劣化で、エンストしてしまったとしても、警察は容赦なく罰金と加点を行います。

 

最悪、免停になってしまう場合もあるので、車が古く「そろそろ挙動が怪しいぞ……」という場合は、なるべく早めに新しい車に買い換えた方が良いかも知れませんよ!

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