日産・スバルの車は”買い”か、それとも……?

最近、日本の車メーカーがやらかしまくっています。
2017年9月日産は検査不備で6万台が販売停止となり、少なくとも121万台がリコール。
さらにスバルでも出荷前に行う完成検査で30年以上不正を行っていたことが発覚し、12月には燃費データ書き換えが発覚。

 

過去には三菱でも2016年に燃費データの不正が発覚しました。
(スズキでも燃費データの不正が発覚しましたが、国が定める以上の厳しいテストで燃費データを計測していたという、別ケースの不正のため上記3社とは不正の内容が異なる)

 

思わず「大丈夫か、日本のものづくり」と言いたくなるような惨状が、次から次に明るみに出ていますが、この影響により中古車市場は一変。

 

該当車種の中古買取・販売価格が3割近くも下がっているそうです。

 

これから該当車種を売ろうと思っている人には、非常に困る。
そして、これから該当車種を購入しようと思っている方は、どうすれば良いかわからない、この現状をまずは整理したいと思います。

まず知って! 新車価格で日産・スバルを購入することのリスク

日本の国内基準は、国際基準に比べると非常に厳しく、今回の日産・スバルの検査不備にかんしては「日本の基準は厳しすぎる」「メーカー側はきちんと管理している」などの擁護の声が少なからずあったのは事実です。

 

しかし、残念ながら、それらの声は中古車買取店、消費者には響いていません。
どうしても「不正を行った」というネガティブなイメージ。

そして日産・スバルの場合は「長年不正を行っており、安全が保証されているかどうかが不安だ」という消費者の声なき声が、中古市場に大きな影を落としており、実は日産・スバルの中古買取価格は先にも触れたように、3割近くも下がっています。

 

中古市場で100万円で売れていた日産の電気自動車、リーフが今や70万円で買い手が出るかどうか。

スバルは、まだユーザー的に安全性よりも、「走りの楽しさ」「デザイン」を重視する方が多いため日産ほどは買取価格が大幅に下がっているワケではありませんが、それでも少なくない車の販売価格が下落しています。

 

つまり、新車で日産・スバル車を購入していた場合は、買取価格がこれまでよりも、遥かに下回っているということなのです。

 

そして、しばらくはこの流れは止まらないでしょう。
そう考えると、“今”新車で日産・スバル車を購入するのは、非常にリスキー。

 

この2メーカーの車を買おうと思うなら、むしろ中古で購入した方が良いと考えるべきでしょう。

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しかも、新車購入時は大幅な値引きも期待できない!? 「不祥事=安くなる」ではない。

一般消費者の考えとしては、「不祥事があって、安全性が担保できない車を売っているんだから、多少なりも割引がされるだろう」という思いがあります。

 

ただ三菱などが行った燃料データの不正報告などの例を見てもわかるように、残念ながら自動車業界では 「不祥事=安くなる」ということはなく、販売価格はやや下るか、据え置きだと考えた方が良いようです。

 

確かに不正がある前に比べれば、値引率は高くなるのは事実です。

しかし、新車の販売価格が3割安くなるとか、半額になるとかいうことはなく、せいぜい下がっても販売価格の1割程度。

 

消費者からすると「不正しといて、新車が安く買えないの!?」と憤りたくもなりますが、残念ながら期待するような、新車の大幅【関連記事】
値引きはありえません。

 

値引きは難しいかもしれませんが、自社商品をオプションで着けてくれやすくなる(オプションは割引しても痛くないから)、という可能性はあります。

 

また確かに不正はあったものの、日産・スバル車の安全性が著しく低いということではないため、長~く乗り続けることを考えると、その故障・安全性のリスクは外国車を買うよりは低い……ぐらいに考えて良いかもしれません。

 

だから、不正について予め納得し、それでも日産・スバルの該当車種に長く乗り続けたい、という人であれば、むしろ不正のおかげで新車価格が安くなりやすく、オプションもつきやすい現状は購入のチャンスだと言えるでしょう!

[ひとくちコラム①]それじゃあ、日産・スバル車は高く売れない? とりあえず買取比較をすることをオススメします……!


中古市場では、日産・スバル車の買取価格が大幅に下落しています。
まさに「売るのも地獄、乗り続けるのも地獄」といった様相を見せていますが、必ずしもアナタの車が安く買われるとは限りません。

中古車販売店の中には、むしろこの機会に乗じて、海外向けに質の良い日産・スバル車を(特にスバルは海外での人気が高い)販売しようとしている店舗もあり、そういった海外での販路を持つ中古車販売店に該当車種を売れば、巷で言われているほどは買取価格が安くならない場合もあります。

ただし、そういった中古車販売店を個人で探すのは一苦労なので、中古車買取比較サイトを使って、自分の車を高く買ってくれる中古車販売店を探すようにしましょう!

それじゃあ、日産・スバルの中古車を買う側は、お得なのか? 損なのか?

新車で日産・スバル車を購入する場合は、後の買取まで含めると損。
乗り続けるならば得、あるいはトントンと行ったところでしょう。

 

それでは、逆に現在中古市場に出回っている日産・スバル車を購入する場合は、得なのでしょうか? 損なのでしょうか?

 

まず、国が定める検査基準を守っていなかったから、と言って必ずしも「危険だ」というワケではありません。

先にも触れたように、国が定める基準が厳しすぎるという側面もあるため、日産・スバルの該当車種に乗っていたら、運転したそばから故障するということはなく、ある種の外車よりは壊れにくく、安全性能も“上”だと考えられます。

  • 日産・スバルの該当車種に乗っているからと言って、しかもそれが中古車だからと言って、即事故を起こすというワケではない。
  • 日産・スバルの該当車種も検査不正は行われたものの、車の性能としては著しく低いものを販売しているワケではない。

 

これらの状況を鑑みるに、必ずしも日産・スバルの該当車種を購入するのは損だとは言えません。

むしろ、安全性に多少は不安な部分はあるけれど、性能、デザインが日産・スバル良い車を安く買えるんなら、むしろコスパが良いと言えるでしょう!

ただし、新車で該当車種を購入するのと同じく、最終的に購入した中古車を「買取に出す」という場合は、購入した価格以上に買取価格が、大幅に下落している可能性があるため、「乗り潰す」ぐらいの気持ちで中古の該当車種を購入することをオススメします。

[ひとくちコラム②]該当車種は中古車販売店でなら、値引き交渉がスムーズに進みそう……!


日産・スバルの不正問題で、一番の打撃を受けているのは中古車販売店側かもしれません。
現時点で、該当車種の買取拒否までは出ていません。しかし、日産・スバル車の不正のおかげで該当車種が売れなくなっており、その影響として該当車種の中古買取・販売価格が下がっています。

残念ながら、これだけ中古車販売店が値引きしているのにも関わらず、日産・スバルの該当車種は中古市場で売れなくなっており、中古車販売店の在庫コストを圧迫する自体になっています。

ですが、これは裏を返せば「値引きさせやすい」状況であり、思い切った値引き交渉で、欲しかったあの車に想像以上のお手頃価格で乗れる可能性があります!

「別に日産・スバルの検査不正は気にしない」という方は、この機会を利用して、品質の良い該当車種を超お手頃価格で、手に入れてみてはいかがでしょうか?

一時的なショック・ロスでも、消費者イメージには大きく響いている日産・スバルの不正

日産・スバルの新車販売台数が減少し、中古買取・販売価格が下落しているのは、一部の情報通の間では「ショック・ロス」として見られているきらいがあります。

確かに、将来的には日産・スバルが襟を正し、リコールと今後の徹底した検査を行えば失われた信用を取り戻し、また人気自動車メーカーとして消費者に求められるようになる可能性はありますが、少なくとも日産・スバルに対する消費者の不信感はしばらくなくなることはないでしょう。

だから、アナタがすでに日産・スバルの新車を購入しているのならば、「乗り続ける」か、或いはこれ以上傷口が深くならないうちに「売ってしまう」か、どちらかの選択肢を選ぶことをオススメします。

なんにせよ、日本が誇る大手自動車メーカーが起こした不祥事は、中古車市場にしばらくは多大な影響を与えることだけは確かでしょう。

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