かつての名車 マツダ『プレマシー』はお買得車だけど……?

1999年に初代が販売されたマツダのミニバン『プレマシー』。

 

現在、初代から3代目まで広く中古車市場で流通していますが、販売当時ほどの人気はなく、中古販売価格も落ち着いてきたプレマシーは、車の買い換えを狙っているのなら、魅力的に映る車の1つではないでしょうか?

 

ミニバンの割にはコンパクトなサイズ感で、新型ステップワゴンと同スケールな車であり、2010年モデルからはアイドリングストップ機構「i-stop」も搭載しており、見た目の割に環境性能にも優れています。

 

またマツダ車だからこその、走りの良さを体現している車でもあり、家族揃っての長距離ドライブにこそ、プレマシーは打ってつけの車と言えるかもしれません。

 

ただ中古車市場で、それなりに良いプレマシーを購入しようと思うと、100~150万円近い費用が必要なため、なかなか購入に踏み切れない――という方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

 

ということで、今回はプレマシーとそのライバル車のスペックを改めて比較して見たいと思います。

まず知りたい! プレマシーの基本スペック

  • 中古車販売価格:1~227万円
  • 燃費性能:10.6 km/L~16.2 km/L(JC08モード)
  • 最大乗車人数:7人
  • 車体寸法:全長4,585 mm、全幅1,750 mm、全高1,615 mm

※2010販売モデル

そもそもプレマシーは、ミニバンとしてはかなりニッチな車です。
車高を低く抑えたスタイリッシュ系のミニバンであり、5ナンバーギリギリというコンパクトなサイズ感。

そして、開け閉めらくらくなスライドドアを採用しており、ファミリーカー向けの車としては、他にはなかなかないタイプの車です。

 

なかなか”準プレマシー”といえるような車は少ないのですが、数少ないプレマシーのライバル車「トヨタ アイシス」「日産ラフェスタハイウェイスター」の2車。

 

ということで、改めてプレマシーとこのライバル2車との違いを比較検証して参りましょう。

プレマシーVSアイシス

 プレマシー

  • 中古車販売価格:1~227万円
  • 燃費性能:10.6 km/L~16.2 km/L(JC08モード)
  • 最大乗車人数:7人
  • 車体寸法:全長4,585 mm、全幅1,750 mm、全高1,615 mm
     アイシス

  • 中古車販売価格:3~212万円
  • 燃費性能:13.6 km/L~15.4 km/L(JC08モード)
  • 最大乗車人数:7人
  • 車体寸法:全長4,635 mm、全幅1,695 mm、全高1,640 mm

プレマシー同様にスライドドアを備えたアイシスは、多くの人からライバル車として意識されています。

アイシスは、プレマシー同様にスライドドアに対応していることもあって、ファミリーカー向けの車。
特にアイシスは助手席側スライドドア+Bピラーレスを搭載し、プレマシーよりも女性に嬉しい仕様となっています。

 

ただ、プレマシーの方がアイシスよりも、サイズシートが大きく、小さなお子さんが大きくなった後のことを考えると、プレマシーの方が“長く乗れるファミリーカー”として、アイシスよりも優れている側面も。

 

それでは気になる走りの良さは、と言うと「スムーズな運転」ならプレマシーが。
そして「走りの静音性」を求めるならアイシスがオススメです。

 

プレマシーの方は、ボディ剛性が高く、カーブもらくらく。
さらに優れたサスペンションによって、突然の段差も大丈夫。

 

対するアイシスは、さすがはトヨタというべきか、低速での加速時であってもエンジンの静音性が高いため、車のエンジン音が家族との会話を邪魔しません。

 

なお、燃費の面に関しては、プレマシーよりもアイシスの方が一歩リード。
後期型のプレマシーに乗れば、燃費性能はアイシスよりも上ですが……?


[比較結果]

  • サイズ感:ほぼ互角
  • 燃費:アイシスが一歩リード
  • スライドドア:どちらも搭載
  • シートサイズ:プレマシーの方が広く、大きい
  • 操作性能:プレマシー
  • 静音性:アイシス

プレマシーVSラフェスタハイウェイスター

 プレマシー

  • 中古車販売価格:1~227万円
  • 燃費性能:10.6 km/L~16.2 km/L(JC08モード)
  • 最大乗車人数:7人
  • 車体寸法:全長4,585 mm、全幅1,750 mm、全高1,615 mm
     ラフェスタハイウェイスター

  • 中古車販売価格:1~199万円
  • 燃費性能:10.6 km/L~16.2 km/L(JC08モード)
  • 最大乗車人数:7人
  • 車体寸法:4,615 mm、1,750 mm、1,615 mm

ラフェスタハイウェイスターは、両側スライドドアを備え、“運転のしやすさ”を重視して作られており、実は見た目以上にスピーディーな走りを実現させています。

実は、このラフェスタハイウェイスターはプレマシーのOEM車であるため、制作コンセプトはほぼ一緒。
走行性能などを考えると、ラフェスタハイウェイスターとプレマシーで大きな差があるわけではありません。

 

燃費も同じですし、全長も大きく差がないワケではありません。
それでは、何が違うのかというと、あくまで走行性能の部分。

 

プレマシーも長距離ドライブには向いていますが、どちらかと言えばラフェスタハイウェイスターの方がプレマシーよりも上。

最後の勝負は価格帯ですが、中古市場ではラフェスタハイウェイスターの方が安いようです。


[比較結果]

  • サイズ感:ほぼ互角
  • 燃費:ほぼ互角
  • スライドドア:どちらも搭載
  • シートサイズ:プレマシーの方が広く、大きい
  • 操作性能:ラフェスタハイウェイスター
  • 静音性:ラフェスタハイウェイスター

アナタは、どの車を選ぶ? プレマシーとライバル車との差は大きい?

プレマシーとアイシス、ラフェスタハイウェイスターをそれぞれ比較させて頂きました。

 

改めて比較した結果を考えると、プレマシーは小さなお子さんがいるご家庭向けのファミリーカーであり、長~く乗ることを考えた時には、プレマシーは子どもが成長した後も乗りやすい、とうメリットがあります。

 

そういった長期的な視点で見ると、プレマシーはご紹介した2車よりも、優れていると言えるかも知れません。

 

ただし、中古車販売店でアナタが欲しい車が売っているとは限りません。
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